CJ quoted in Nikkan Sports News Japan

Christopher Johnson quoted in Japanese newspaper Nikkan Sports News http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20111126-868689.html

外国人記者10人だけ「なぜ会見?」

巨人渡辺恒雄球団会長(85)を企業統治の観点から批判し、球団代表を解任された清武英利氏(61)が25日、東京都内で記者会見を開き、解任はコンプライアンス(法令順守)違反を隠すためで報復措置でもあり違法、不当なものとして「そう遠くない時期に必要な訴訟を提起する」との声明を出した。

外国人ジャーナリストは賛否両論だった。清武氏サイドが「国際的にも関心が高い」と日本外国特派員協会に設定した異例の会見。約1時間前まで行われていたオリンパス元社長の会見には約150人が集まったものの、直後の清武氏の会見に出席したのは約10人。配布された文章を読み上げる会見の序盤には、居眠りしてプリントを落とす人や、途中退出する人もいた。

騒動を生んだ最初の告発会見直後は全米1位の発行部数を誇るウォール・ストリート・ジャーナルでも報道。それを受けての会見場所だったが拍子抜けだった。スポーツをテーマにした日本人論で知られるロバート・ホワイティング氏は「なぜ会見を開いたのか? 場所探しは大変だったと思うが、なぜこの場所だったのか?」と一刀両断した。

ホワイティング氏 清武氏は巨人と読売新聞は別組織で従うべきコンプライアンスがあると言っていた。だが日本人全員が読売新聞が巨人を抱えていることを知っている。彼には共感するが、現実的にはミスター渡辺はショーグン。オリンパスのコンプライアンス違反は財政的なスキャンダルで別次元の問題だ。言葉の意味をはき違えている。

一方、清武氏をたたえる声もあった。ワシントン・タイムズ紙のクリス・ジョンソン通信員は「逃げずに言ったことはリスペクトできる。大リーグを見ても珍しいことで、日本企業にとって健全なことだ」と認めた。しかし、外国特派員協会での会見の狙いには「国際的に関心が高いからというよりは、多くの日本人に伝えるためのパフォーマンスだろう」と見透かしていた。【広重竜太郎】

[2011年11月26日9時36分 紙面から]

CJ quoted in Hochi Shimbun in Japan

http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20111125-OHT1T00265.htm?from=related

菊とバット」著者、清武氏は「黙っていた方が良かった」

超満員となった会場で会見に臨んだ清武氏

コーチ人事などを巡り、巨人の渡辺恒雄球団会長を批判し、球団代表兼GMを解任された清武英利氏(61)が25日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で反論会見を行った。予定の1時間を超えて熱弁を振るい、12月にも訴訟を提起することを示唆。解任はコンプライアンス(法令順守)違反隠しで、報復措置でもあり違法、不当なものとした。ただ、会見内容に新味は薄く、従来の見解を改めて主張するにとどまった。

会見は東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた。清武氏は「海外の方々にも米国の球団の方々にも、分かってもらいたいという気持ちがあった」と理由を説明。だが、日米合わせて250社が出席したものの、ほとんどが日本メディアで、米メディアは10社だった。清武氏の前に行われたオリンパスのウッドフォード前社長の会見に米メディアは150社。特派員たちの注目の差は歴然だった。

米ジャーナリストで「菊とバット」などの著書を持ち、日米の野球にも詳しいロバート・ホワイティング氏(67)は「とても奇妙に映った。清武さんはかわいそうだけど、黙っていた方が良かったと思う」と指摘。清武氏はメジャーリーグのGM職を引き合いに出し、自分の立場を説明したが、「MLBのGMと今回の巨人のGMは違う。米国ではほとんどが野球経験者がやるもの。成績が伴わなければクビになる。米国の球団はもっとビジネスに徹している」と日米の違いを強調した。

メジャーでは、チームのGMが親会社のトップを告発するケースは極めて異例という。ワシントン・タイムズのクリストファー・ジョンソン記者(46)は「米社会では、なかなか(上層部への告発は)ないので、興味深い話。誰がいい、悪いとかではなく、今度は渡辺さんの話も聞く必要がある」と話すなど、米メディアは“日本のヤンキース”である巨人が起こした内紛として、その話題性に着目していた。

この日は、AP通信も取材に訪れており、世界にこの騒動が報道される可能性もある。だが、ジョンソン記者が「(米では)あまり興味を持たれてないし、誰も詳しいことは知らない」と話すように、米国内での関心は大きいとはいえないようだ。

一方で、清武氏の行動について「正義感がある。正しいかどうかはわからないけど、逃げてはいない」との声もあった。